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オフィスの賃料交渉をするのなら、まず賃料の相場を把握しておく必要があるでしょう。相場がわからなければ、交渉の際に正しい判断もできないですし、そもそも交渉そのものが難しくなってしまう可能性もあります。相場の推移をきちんと理解した上でなら、正確な交渉が行えますし、有意義な賃貸オフィス選びができるでしょう。

オフィスはエリアによって、それぞれ賃料相場が設けられています。エリアとオフィスの広さから算出した相場価格が定められているので、初めてオフィスを借りる場合や、初めてのエリアへと参入する場合には参考になるでしょう。基本的には、23区内や都市エリアの場合は賃料が高く、それ以外の地域やアクセスがしにくい場所になるとオフィスの賃料が安い傾向にあります。

オフィスの賃料相場は、基本的にエリアと敷地の広さのみで構成されていることがほとんどです。つまり、築年数や最寄り駅までの距離、最寄り駅の沿線数などといった細かな条件が加わると、必ずしもその相場価格が当てはまるとは限らないということを覚えておくといいでしょう。エリアと広さが一覧化された賃料相場をチェックすれば、どこなら賃料が安いのか、または高いのかをすぐに把握することができます。

賃料相場が変動する理由としては主に3つ挙げられるでしょう。1つは、該当エリア内にあるオフィスの築年数が全体を通して上がってくること、そしてもう1つは、エリアそのものの人気が変動してくることにあります。そして最後は、物件の供給量による問題です。オフィスエリアとしての人気が高ければ高いほど、賃料相場も高くなる傾向にあると言えます。今のトレンドによる影響や、エリアの再開発の有無などによって、オフィス物件の人気も変わってきますから、そういった問題も見据えた上でオフィスを絞り込んでいくといいでしょう。

賃料相場の推移を正しく見極めることができれば、賃料を交渉する際に有利になります。特に、時期を見極めた上での家賃交渉はしやすいでしょう。不動産会社や物件の所有者としては、空室の多い時期には是が非でも空き室を減らしたいと考えています。そのようなときにオフィスを借りてくれるとなれば、比較的容易に交渉に応じてくれるでしょう。賃料そのものを下げてもらうことはもちろん、フリーレント（賃料免除）の交渉を行ってみるのも良いでしょう。

賃料相場の推移は、どのようなオフィス物件であっても必ず当てはまるとは限りません。賃料相場の価格は基本的に、平均値から算出したデータに過ぎないですから、あくまでも目安として考えることが重要なポイントになります。きちんと納得のいくオフィスを見つけるために、参考程度に留めながら上手に賃料交渉をしていきましょう。