少しでも賃貸オフィスにかかる費用を抑えたい事業主に知ってほしいシステムがレントホリデーです。フリーレントと似てはいるものの細かい部分で全く違うレントホリデーは存在すら浸透していないシステムですが、事業主にメリットをもたらしてくれます。ここではレントホリデーについて詳しく説明します。
レントホリデーとはいったい何?
レントホリデーとは賃貸の契約中、一定期間の家賃が免除になるシステムのことです。免除になる期間は短くて1カ月、長い場合は数ヵ月にもわたります。免除の期間は一時期に集中するのではなく、分散させることが可能です。たとえば、12カ月の免除期間があるとすれば、4年にわたり1年あたり3カ月ずつ免除期間を設けてもらうことができるのがレントホリデーです。
レントホリデーとフリーレントの違いは?
レントホリデーとよく似たシステムでより知名度が高いのがフリーレントです。一定期間家賃が免除されるという点ではレントホリデーと同じですが、フリーレントではその期間が契約開始直後に集中します。つまり、フリーレント12カ月の契約で賃貸オフィスに入居した場合、入居後最初の12カ月間の家賃が免除されるのがフリーレントです。
レントホリデーのメリットはどんな点?
レントホリデーの大きなメリットはなんといっても金銭的な余裕が生まれることです。フリーレントとは違って毎年、家賃が免除される月を設定できるために出費が多い月の家賃を免除されるよう契約すると、オフィスの経営がかなり楽になります。ただし、フリーレントは採用していてもレントホリデーは採用していない物件が多いので確認が必要です。
レントホリデーにもデメリットはあるの?
レントホリデーのデメリットとしては、家賃が免除される期間が分散しているために初期のもっとも出費がかさむ時期に家賃が免除されないことです。また、事業主によっては免除期間を分散させるよりもまとまった期間に家賃を免除されるほうが楽だという人もいるでしょう。レントホリデーかフリーレントかいずれのほうが得するのかは企業によって異なります。
レントホリデーで損をしないための注意点は?
レントホリデーで得をしようと思えば長期間、一つの賃貸オフィスにとどまる予定があることが前提です。もしも短期間で転居する予定なのにレントホリデー契約を組んでしまったら違約金が発生するため転居できず逆に損をしてしまいます。自分の事業にとってもっとも利益をもたらす契約形式は何なのか、確認して物件を探す意識が大切です。