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2018.03.30

最近話題のCASBEE!評価認証の導入が与える影響は?

地球温暖化などの影響により省エネに対して関心が高まっており、それは建築業界にも波及しています。また、賃貸オフィスを借りる際に省エネ設計で造られているオフィスであれば、光熱費などの経費が少なくなったり、企業のイメージアップにもつながったりするなどのメリットがあります。しかし、その建物が「どの程度省エネに貢献しているか」ということを客観的に判断するのは難しいものです。そのような場合には「CASBEE」を参考にする方法があります。

CASBEEとは何?

CASBEEとは、建築環境総合性能評価システムと呼ばれ、2001年4月に産官学共同プロジェクトとして国土交通省の住宅局が支援しているシステムです。一般住宅だけではなく、街づくりや都市を評価するツールもあり、総称して「CASBEEファミリー」と呼ばれています。CASBEEの特徴としては建築物そのものに対する評価だけではなく、周囲の景観への配慮など、その建物が及ぼす環境への影響全体に対して総合的に評価することが挙げられます。

CASBEEの考え方

CASBEEにおける考え方は、「建築物のライフサイクルを通じた評価ができること」、「建築物の環境品質と建築物の環境負荷の両側面から評価すること」、「環境効率という考え方に基づいて評価すること」の3つを元にしています。これまでの省エネ建築物は、環境に配慮した資材で建築することだけを目的としていることが多かったのですが、CASBEEは建築後の建物の運用や修繕など、建築後の影響までを考慮して評価することになっています。

CASBEEの評価の仕組みは?

CASBEEの評価は建築物の環境品質や環境性能で判断する部分(建物本体の資源消費や二酸化炭素の排出量など)、その建築物が敷地の外に与える影響(騒音や排水、排熱など)まで判断する部分の2種類に分かれています。また、その2種類の項目はそれぞれエネルギー消費や資源循環、室内環境などの合計約80項目で構成されて評価されることになっています。

CASBEEの環境性能評価結果の見方

CASBEEの評価結果はグラフなどを使用して見やすく表されています。建築物の環境効率については「Sランク(最も良い)」から「Aランク」、「B+ランク」、「B―ランク」、「Cランク(最も悪い)」の5段階です。また、最終的な評価だけではなく、室内環境や敷地外環境などの細かい項目についても評価されていますので、参考にすることができます。

CASBEEでオフィスはどう変わる?

CASBEEはまだそれほど認知されていませんが、自治体によっては一定規模以上の建物についてCASBEEによる評価を義務付けているところもあります。また、今後も省エネに対する関心は高まっていくと考えられ、特にオフィスビルには環境性能の表示が義務付けられていく可能性があります。現時点で必ずCASBEEの評価を受けている建物を賃貸する必要はありませんが、賃貸オフィスは比較的長い期間借りることが多いものです。立地や家賃といったような条件面の問題もあるので一概には言えませんが、将来的なことを考えるとCASBEEで評価されている建物を選ぶのが良いかもしれません。