CONTENTS お役立ちコンテンツ

どのような契約を結ぶ場合でも、事前の調査の有無によってその後の交渉が有利に進められるかどうかが決まってきます。オフィスビルを借りる場合は、その賃料相場を知っておくことで、相手から有利な条件を引き出すことも可能になります。

オフィスの賃料は、どのような業態にせよ売り上げに占める割合が非常に大きい存在です。そのため、同じ条件の物件であれば、できるだけ安く借りたいと思うのは当然のことでしょう。同じ物件を安く借りる、一見すると不可能なことのように思えますが、賃料相場をきちんと知り交渉することで、お得にオフィスを借りることも可能です。まずはインターネットを使って、そのエリアの賃料相場を確認してみるとよいでしょう。

賃料を決める条件には、主に時期・契約内容・条件・エリアの4つが挙げられます。賃貸契約を行う時期や契約内容によって、より安い条件で契約することが可能です。時期は言うまでもないでしょうが、契約内容とはどれくらいの期間を借りるか、保証金や礼金はいくらかなどの項目を指します。また条件とはオフィスビルの何階部分を借りるか、どのスペースを借りるかといった内容、エリアはその物件のある場所を指しています。賃貸契約を行う前に、自分がどの条件を重要視しているのか、紙に書き出してみるとよいでしょう。

賃料を大きく左右することになるのが、エリアです。繁華街に借りるのか、はたまた町の中心から少し離れた場所に借りるのかによって、賃料が変わってくるのは言うまでもありません。注意したいのは、賃料の安さに惹かれて、自分の事業に適切でないエリアで借りてしまうことです。飲食業を行うのであれば、多少高くとも繁華街で借りるほうがお客は入りやすいでしょうし、一方で事務所として使用するだけであれば、中心街である必要はありません。使途と賃料を見比べて、適切なエリアを選びましょう。

そのエリアの賃料相場を知っておくことだけで、その数字を基準として交渉を行うことができます。相場よりも明らかに高い金額であれば、それを理由に契約しないことも考えましょう。もちろんすべての情報をインターネットから仕入れることはできません。実際に自分の足を使って、不動産屋を回ることで得られるものもたくさんあります。実際に回ってみると、同じオフィスビルでも不動産屋によって異なる賃料をつけているケースにも出会うでしょう。ネット上の相場だけではなく、実際の相場を知っておけば、より有利に交渉できるのはいうまでもありません。

一番のポイントは、借り手側が有利になる場面があるということです。オフィスビルのオーナーは事務所を借りてもらうことでビジネスを行っています。そのため、他のオフィスビルと比較を行い、より自分の目的に適した物件を借りられるようにしましょう。それだけで思わぬ好条件を引き出すことが可能になるかもしれません。また、賃料相場を知っておくことで、交渉はしやすくなる場面もありますので事前に調査をしておくとよいでしょう。