最近、個人の住宅でリノベーションがブームになるとともに、オフィスでもリノベーションを取り入れようとする動きが加速しています。そこで今回は、オフィスでリノベーションを行う魅力と注意しておきたい点についてご紹介します。
賃貸オフィスのリノベーションが増えている理由
賃貸オフィスのリノベーションが増えている理由として、立地条件があげられます。ビジネスを行う上で、交通の利便性の高いところにオフィスを構えるのは大切なことです。その一方、魅力的な立地の物件は賃貸料も高めになりますから、築浅の物件には手が出しにくくなりがちです。その点、リノベーションオフィスであれば、好立地の物件を比較的手ごろな料金で借りることができるでしょう。
リノベーションはリフォームと違う!
リノベーションとリフォームはよく比較されますが、具体的にどのような違いがあるのでしょう。一般的にリフォームでは、物件のつくりは変更せず、古くなったものを新しいものに入れ替えたり補修したりする工事が行われます。その一方、リノベーションの場合は、建物の間取りを含めた大がかりな変更を行うため、環境を一新することができます。
間取りも変えられるのがリノベーションの魅力
賃貸オフィスに入居する際に、これまでの間取りだと使い勝手が悪く感じられることがあるものです。そのようなときにもリノベーションを行えば、不具合を解消することが可能です。どの場所をどのように使うか、作業スペースの確保や動線なども比較的自由にデザインできますので、使い勝手のよいオリジナルの空間を創り出せるのが魅力といえるでしょう。
古臭いオフィスが今どきのオフィスに
立地条件では申し分がなくても、築年数が古くて入居をためらうオフィスも多いものです。このようなケースではリフォームをしても、大枠が変わらないので古臭さが残ってしまいがちです。構造上の問題がなければリノベーションを行って、間取りを変更して開放感を出したり、天井高を上げたりすると、今どきのオフィスに生まれ変わります。
リノベーションオフィスを選ぶときの注意点
賃貸オフィスでリノベーションを行う際に、注意したいのが原状回復と消防法です。オフィスを移転する場合には、原状回復にも多額の費用がかかりますので、あらかじめ念頭に置いておきましょう。また消防法に関しては、間仕切りの高さを天井まで伸ばすと届け出が必要で、消防設備も追加しなくてはなりません。賃貸オフィスをリノベーションする場合には、間取りや排煙、災害時の避難経路などについて設計事務所としっかり打ち合わせることがポイントです。リノベーションのメリットは大きいので、事前に綿密な打ち合わせをしておけば、満足度の高い仕上がりになることでしょう。